余白はいる?いらない?
デザイナーの方なら「余白」の大切さをご理解いただいている方も多数いらっしゃると思いますが、
やはりご依頼いただく方の中には
- 隙間をなくしたい
- 空いているなら出来る限り情報を詰め込みたい
というクライアントの方はたくさんいらっしゃいます。
もちろんお気持ちはわかります!
だって、空いているならお客様にお伝えしたいこと、できるだけお伝えしたいですから…
当然のことなのです。
しかし、それって本当に全てにおいて良い結果を生むのでしょうか?
そう思い、今回はこの「余白」について書いてみることにしました。
デザインは引き算だ
この小タイトルは受け売りですが、私が相当昔に「隙間を埋める」デザインを行なっていた頃に
ある書籍を読んで感銘を受けたフレーズです。
このお言葉、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、まだ駆け出しの方はまだ足し算だと思ってらっしゃる方もいるると思います。
そう思い、今回はこの「余白」について共有させていただきます!
考えがちなデザイン意識
そもそもデザインをしていて
隙間が気になる!どうせなら情報を詰め込みたい…
そんな風に思ったこと、少なからずあると思います。


これは極端すぎる一例ですが…
そもそも何故余白を嫌うかというと「つまらない内容にしたくない」「良く見せたい」「伝えたいことをしっかり伝わるように見せたい」という心理が働くからです。
ビジネス的な考え方では当然のことと言えます。
ですが、無理にスペースを埋めようと空白に要素を組み込んでしまうと、
まずは見た目がごちゃごちゃしてしまうというマイナス効果もありますが、
他にもデザインが創り出すの効果としてしっかりした理由があるのです。
- 見せたいものを目立たせることができる。
-
過多な情報を省くことで、見せたい部分に目をむかせることができます。
まずは広告物を作成するときには「絶対に全てを見ていただける」と思わないことが重要です。
皆さんもチラシやパンフレットを見る際、必ず全てを読み込みますか?人間が一瞬で頭に入れることのできる情報量には限界があります。
その一瞬で閲覧者のニーズに沿った印象を与えられるかがカギになります。
そのため、「見せたい部分を見せるため」に「他の情報を引き算」するのです。
- 全体的な緊張感が増す
-
どういうことかと言うと、全体のシャープさや表現の強弱をつけることができる、ということです。
各表示項目の強弱をつけることで、与える印象が格段に変わります。
デザイン用語で言うと、ジャンプ率というものが1番しっくり来ますね…!
ジャンプ率とは、Webサイトや紙面に表示される大きい文字と小さい文字とのフォントサイズの差のことである。あるいは、大きい写真と小さい写真との差のことである。ジャンプ率は、特に数値で表現することはなく、大きい文字と小さい文字の大きさに差があるほど「ジャンプ率が高い」と表現する。また、大きさにあまり差がない場合には「ジャンプ率が低い」と表現する。ジャンプ率を高くすると、大きい文字への注目度が上がる。そのため、何かをアピールしたい時に用いられることが多い。ジャンプ率の高い例としては、スポーツ新聞の1面を挙げることができる。一方、ジャンプ率を低くすると、紙面全体が落ち着いた雰囲気になり、読み手にとっては安心して読めるというメリットがある。ジャンプ率の低い紙面の例としては論文が挙げられる。
weblio辞書(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E7%8E%87)
ジャンプ率については次回、改めて詳細をお話したいと思います。
結局「引き算とは?」
まずは、そのフライヤーやwebといった広告物の真の目的をしっかりと認識することが大事です。
- 商品を売りたい!
- webページに誘導したい!
- 認知度をあげたい!
- セミナーに来てほしい!
などなど様々な目的があると思います。
これらの詳細情報を含め、それを魅力的に感じてほしいから情報量を増やして知ってもらおうとするのですが
そもそも全部読む方はそれを魅力的だと感じた方のみです。
そうなんです。まずは「魅力的に感じてもらわないといけない」のです。
そのために、導入となるはずの1番の謳い文句やタイトル自体を引き立たせるために、余白が必要となります。
どうやって引き算すれば良い?
いらない要素を見つける
一度情報を入れようと感じていた内容なので、「いらない」なんて思わないと思います。
が、これがないと主要な部分が埋もれてしまう認識を頭の中で考えながら取捨選択を行うのです。
もちろん一度デザインをしてしまった後でも問題なく間に合います!
以下の流れで一度チェックしてみてください。
そもそもその広告物を作成する目的は何だったのか。改めて考えてみてください。
当たり前のことですが、それを見失わずにデザインを組み立てていくことが不可欠です。
そうすると自ずと中身の優劣が見えてきます。
目的を再認識したところで優劣が見えてきたと思います。
そこからはそれぞれの優先順位を決定します。
SETP1とSTEP2から導き出した優先順位に則って、削っても良いと感じる要素を実際に削ってみましょう。
迷ってしまうときは、広告をお客様の目を「キャッチ」するためのものであることを想像してみてください。必要最低限の情報以外は、web等に誘導すれば良いのです。
余計な装飾を見つける
また、各要素の必要不必要以外にも、余計な装飾等も目につき、俗に言う「ダサさ」が表に出てしまう場合があります。


目立たせたい思いで飾りすぎると、目はそこに行きますが魅力を感じないデザインになってしまうので注意しましょう。
まとめ
要は、デザインはコンセプトを持って決定しましょう!ということです。
目的を見失わずに本当に見せたい部分を意識してデザインしていけば、自ずと余白を大切にしたデザインができるようになるはずです。
「魅せる」ためには「見せない」ものを決める
「魅せる」ということは「見せない」ということ
なのです。
これらを実践できるようになると、よりデザインの質が上がり、考えることも楽しくなってくると思います。
